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K-popの聖地から美食の楽園まで:韓国旅行の全て

韓国、多面的な魅力に満ちた国。

その首都ソウルは歴史とモダンが見事に融合し、世界的な都市としての賑わいを誇る。

GDPは世界10位、エレクトロニクスやIT分野でのリーダーシップ、そして教育への真摯な取り組みが光る。

一方で、経済格差や労働時間、自殺率が社会の課題。

この国の成り立ちは複雑で、第二次世界大戦後の動乱や朝鮮戦争が影響を与えた。

歴史の中で磨かれた宮殿や伝統文化、近代的なショッピングエリア、そして美味しいグルメが旅行者を魅了する。

韓国旅行は、多様性と新しい発見に満ちた冒険となることだろう。

【要約】

  1. 韓国:歴史とモダンが融合、経済リーダー。
  2. 社会課題との戦い、労働時間や自殺率。
  3. ソウル:多様性、美食、歴史、エンターテインメントの宝庫。

韓国ってどんな国?

韓国国旗

韓国(大韓民国)は東アジアの共和国で、首都はソウル。

G20、OECD、パリクラブのメンバーで、完全な民主主義国。

経済複雑性は世界3位で、IMFでは先進国に分類。

2020年のGDPは世界10位で、主要産業はエレクトロニクス、IT、自動車。

サムスン電子やLGエレクトロニクスなど、世界的な企業を輩出。

平均賃金は4万2156ドル、高所得国に分類され、教育に力を入れており、人間開発指数は極めて高い。

しかし、労働時間が世界2位で、自殺率がOECD最高。

経済格差拡大や労働時間、自殺率などが主な社会問題。

急激な経済成長による教養面での世代間知的格差が特徴。

森林と農地が国土の約81%を占め、都市圏はソウルが中心で、2021年の都市圏人口は2604万人。

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大韓民国の成立

第二次世界大戦勃発に伴い、日本と連合国が敵対関係となり、連合国首脳は1943年のカイロ宣言で大戦後の朝鮮に独立を宣言。

1945年2月、ヤルタ協定で戦後朝鮮をアメリカ・イギリス・中華民国・ソ連の信託統治下に決定し、ソ連軍は8月9日に朝鮮半島へ侵攻。

日本がポツダム宣言を受託し、朝鮮の離脱が確定。

朝鮮は北緯38度以北(北朝鮮)をソ連軍、以南(南朝鮮)をアメリカ軍が占領。

アメリカ軍は9月7日に軍政を宣言し、独立運動家の政府承認を否定。

アメリカ軍軍政下では政治勢力が複数存在し、右派の李承晩らがアメリカとの関係が近かったが、軍政当局からは厄介な存在と見られた。

左右対立が激しく、無償農地改革を主張する左派が優勢だったが、ソ連提案の信託統治案で左右が分かれた。

1945年12月のモスクワ三国外相会議で信託統治が協定され、1946年1月から米ソ共同委員会が開催されたが、右派の反発から1947年7月に決裂。

アメリカは朝鮮問題を国連に持ち込み、1947年11月に南北朝鮮総選挙と統一政府樹立を決定。

しかし、ソ連の拒否で国連は南朝鮮単独での総選挙を決定し、1948年5月10日に実施された。

アメリカ軍軍政は左右合作を試みたが挫折し、制憲憲法では大統領制と内閣責任制の争点があり、大統領制が採用された。

制憲議会は1948年7月12日に憲法を制定し、7月20日に李承晩を大統領に選出。

1948年8月13日に大韓民国政府樹立を宣言。

翌月の9月9日、南部の実効支配外の北部は金日成主席の下で北朝鮮として独立。

南北協商論は南北分断回避を目指したが、南北連席会議で決裂。

冷戦背景で南北憲法が対照的で、朝鮮戦争勃発に至り、両政府は互いを併吞しようとし、1950年6月25日に戦争が勃発。

韓国ソウルの観光地

韓国の首都であり、日本から近い魅力的な都市、ソウルは政治、経済、社会、教育、文化の中心地として常に人気を誇ります。

この都市の魅力は、伝統とモダンが見事に融合し、絶妙なバランスで調和している点にあります。

また、多くの映画やドラマのロケ地として知られ、そのスポットを訪れてみたいと考える方も多いことでしょう。

ショッピング、本場の韓国グルメ、輝く夜景スポットなども見逃せない魅力が広がっています。

以下に、ぜひ訪れていただきたい観光スポットをご紹介いたします。

1: 景福宮

景福宮

「景福宮(キョンボックン)」は、1395年に朝鮮王朝の太祖李成桂によって建立され、約200年にわたり正宮として使用された歴史ある建築物です。

この宮殿は韓国の史跡に登録されており、国立古宮美術館や国立民族博物館などが敷地内に併設されています。

景福宮を象徴する「勤政殿(クンジョンジョン)」は国宝に指定され、王の即位式や外交官の接待などが行われた場所です。

この建物は韓国最大の木造建築物であり、天井に描かれた龍や美しい絵画が見どころです。

興味深い見学を希望する方には、無料の日本語ガイドツアーへの参加がおすすめです。

周辺には韓服をレンタルできる店もあり、伝統的な韓国の衣装を身にまとって観光を楽しむこともできます。

2: 昌徳宮

昌徳宮

1405年に第3代王太宗によって建設された景福宮の離宮が「昌徳宮(チャンドックン)」です。

景福宮が焼失したため、こちらで約270年にわたり政務が行われました。

この王宮は豪奢な装飾がなく、周囲の自然と調和する美しい建物と庭園が特徴で、その評価は高いです。

何度も戦災や火災に見舞われ修復が繰り返されましたが、比較的保存状態が良く、色鮮やかな木造建築を楽しむことができます。

昌徳宮は韓国の五大古宮の中で唯一ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。

広大な敷地内には13棟の宮殿があり、「仁政殿」や執務が行われていた青い瓦の「宣政殿」、ソウルの宮殿に現存する最古の正門「敦化門」などが見所です。

四季折々の美しい景観とともにお楽しみください。

3: 宗廟

宗廟

「宗廟(チョンミョ)」は、1394年に李成桂によって朝鮮王朝の建国と同時に建立された建築物であり、歴代の朝鮮王朝の王と王妃の位牌が祭られています。

この場所は、日本でも人気のある韓国のテレビドラマの舞台としても知られています。

宗廟の中心は「正殿」と呼ばれ、太祖を含む功績ある王と王妃を祀った建物です。

初めは7室でしたが、後に国王らの位牌が増えたことから19室に拡張され、横の長さは101メートルに達し、世界で最も長い木造建築の祠堂として知られています。

毎年5月には「宗廟祭礼」が開催され、朝鮮王朝の末裔が集まります。

この儀式は、約500年前の形式と作法を守り続け、2001年にユネスコの無形遺産に認定され、世界で最も古い儀式文化の一環として称賛されています。

4: 北村韓屋村

北村韓屋村

「北村韓屋村」は、景福宮・昌徳宮・宗廟に囲まれ、朝鮮時代(1392~1910年)から残る伝統的な韓国の家屋「韓屋」が密集するエリアです。

清渓川と鍾路に北に位置し、「北村」と呼ばれるこの地域は、かつて朝鮮時代には王族や貴族が住んでいました。

北村韓屋村の魅力を探るためには、「北村八景」が選ばれ、全てを巡るには2時間から2時間半かかります。

路地を歩きながら北村八景を見つけ、素敵なスポットを写真に収め、カフェでのんびりと散策することがおすすめです。

また、伝統的な酒蔵でマッコリ(生米酒)やヤクジュ(薬用酒)などの韓国のアルコール飲料を生産する様子も見学できます。

訪れる際は、この地域に住む伝統的な風景を守っている住民の方々に配慮するようお願いします。

5: 漢江

漢江

ソウルの中心を東西に貫く「漢江(ハンガン)」は、都市のシンボルとして著名な河川です。

漢江には総計11か所の漢江公園が広がり、ピクニックやサイクリングなどを楽しむ市民の憩いの場となっています。

この美しい川沿いでは、漢江遊覧船や噴水ショー、季節のイベント、花火大会、コンサートなどが開催され、観光スポットとして広く愛されています。

特に夜になると楽しめるナイトクルーズは、ソウルの夜景を存分に楽しむのに最適です。

「汝矣島(ヨイド)漢江公園」では、公園内からソウルの高層ビル街、国会議事堂、対岸にはNソウルタワーなどが一望でき、「I SEOUL YOU」のモニュメントの前は大変人気の写真スポットとなっています。

6: 明洞

明洞

韓国一の繁華街として知られるのが「明洞」です。

ここではコスメ、衣類、雑貨などが並ぶだけでなく、エステやレストラン、ホテルも充実しており、夕方になるとメインストリートには屋台が出現します。

明洞を訪れる際には、多くの人が立ち寄る「ロッテ百貨店 本店」が必見です。

食品コーナーではキムチや海苔などが豊富にそろい、お土産購入にも最適です。

他にもホテルや免税店、有名ブランドのブティックなどが点在し、多くの人気スポットがあります。

また、明洞には本場の韓国グルメを味わえるレストランも数多くあります。

焼肉専門店でリーズナブルで美味しいお肉を楽しんだり、屋台グルメを試しながら散策するのも魅力的です。

特に寒い冬には、あたたかいメニューを味わいながらショッピングを楽しむことができます。

7: 梨泰院

梨泰院

「梨泰院(イテウォン)」は、日本でも人気のドラマの舞台として広く知られています。

このエリアは外国人居住者が多く、古くから外国人向けのショッピングストリートとして栄えてきました。

梨泰院には各国の大使館があり、多国籍な料理が楽しめる飲食店も点在しています。

梨泰院駅の前に位置する「ハミルトンホテル」の裏側には、さまざまな国のレストラン、クラブ、パブが密集し、独自の雰囲気を感じることができます。

明洞からもアクセスが良いため、昼間はショッピングを楽しんだ後、夜は梨泰院で夜の時間を過ごすのがおすすめです。

最近では、経理団通りや漢南洞など、レストランやカフェが集まるエリアも注目を集めています。

韓国グルメ

韓国料理といえば、真っ赤で熱く、辛い!この三拍子が思い浮かぶでしょう。

韓国料理の代表的な「辛いグルメ」は、一口に言ってもさまざまな種類があります。

外国人でも食べやすいメニューから、韓国人ですら箸を置いてしまうほどの辛さまで、4つの辛さレベルに分けてご紹介します。

1:カムジャタン

カムジャタン

豚の背肉や大ぶりなじゃがいも、様々な野菜、そして韓国春雨のタンミョンなどを、豚の出汁をベースにして煮込んだカムジャタンは、韓国では非常に人気のある鍋料理です。

ほどよくほろほろの豚肉は、そのままスープと一緒に楽しむこともできますが、からし醤油につけて食べるとより一層美味しいです!

最近では、「トゥッペギ」と呼ばれる一人用の土鍋で提供している店も増えており、おひとりさまにもおすすめの一品となっています。

2:タッパル

タッパル

鶏の足首以下をぶつ切りにし、コチュジャン、粉唐辛子、水飴などのヤンニョムタレでピリ辛に仕上げたタッパル。

見た目は一見グロテスクかもしれませんが、柔らかい軟骨のような食感が特徴で、食べてみると驚くほど美味しいと評判です。

食べ方のコツは、足の先から関節ごとに骨から外していくこと。

食べにくい方には、骨無しタッパル(ムピョタッパル)がおすすめです!

激辛味で韓国人にも愛され、お酒のつまみとしても親しまれています。

コラーゲンもたっぷりなので女性ファンも多く、ビニール手袋をつけて食べる仕草は韓国ドラマでもよく見かける光景。

あのスターと同じ食べ方を楽しめるグルメです。

3:ダッカルビ

チーズダッカルビ

「タッ」(닭)は鶏、「カルビ」(갈비)は「あばら骨」の意味で、「鶏のバラ肉料理」を指します。

鶏肉、大ぶりに切ったキャベツやタマネギ、さつまいも、ニンジンなどの野菜を、甘辛いコチュジャン(唐辛子みそ)で炒めます。

食べ方は様々で、ご飯を混ぜたり、インスタント麺やうどん、春雨を加えたり、チーズをトッピングすることもあります。

4:チュクミ

チュクミ

イイダコを唐辛子やコチュジャンで作るタレで炒めた料理は「チュクミポックム」(通称:チュクミ)として知られ、丸い鉄板でジュウジュウと焼き上げて楽しむスタイルが人気です。

本場・ソウルでは、「チュクミポックム」の専門店が数多く存在し、この料理に特化したお店が軒を連ねる路地もあります。

5:チムタク

チムタク

「チムタク」は、ぶつ切りの鶏肉、ジャガイモ、韓国春雨であるタンミョンなどを大量の唐辛子と共に、醤油と砂糖ベースのタレで煮込んだ鶏肉料理です。

ボリュームがあり、通常は2人以上で一皿(1羽)を共有し、口がひりひりしてくるほどのやや強い辛みがあります。

店舗によってサイズは異なりますが、一般的に小サイズは2人前、中サイズは2~3人前、大サイズは3~4人前です。

とろみのある褐色のタレが肉や野菜に染み込み、ご飯との相性が抜群です。

韓国旅行はどんな人におすすめ?

韓国旅行は多様性が魅力の一因です。

食文化、歴史、エンターテインメントが融合し、飽きることがありません。

美しい伝統的な宮殿やモダンなショッピングモール、伝統的な市場など、異なる一面を楽しめます。

また、K-popやドラマが好きな方にとっては聖地巡礼のような経験も。

食べ物もバラエティに富み、辛い料理から甘味まで満足度高し。

公共交通機関も発展しており、観光地巡りが便利。

緑豊かな公園や美しい自然も訪れる価値あり。

総じて、新しい文化や経験に開かれた方に魅力的な旅行先です。


【まとめ】

  1. 韓国:歴史とモダンが融合、経済リーダー。
  2. 社会課題との戦い、労働時間や自殺率。
  3. ソウル:多様性、美食、歴史、エンターテインメントの宝庫。

韓国の旅、多様性が奏でる美のシンフォニー。

歴史の息吹と未来の躍動が共存する国。

ソウルの摩天楼と伝統的な宮殿、煌びやかな夜景と静謐な自然が心に残る。

飽くなき挑戦と向き合いながら、彼らの文化と美食が旅人を魅了。

そして、終わりなき発展の中で見えてくるのは、韓国の人々の情熱と誇り。

未知なる冒険と感動、それらはここで交わり、一生忘れられない旅の記憶となる。

韓国は、歓迎と驚きの国。

最後まで記事を見て頂きありがとうございます。

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