エジプト、その名前だけで多くの人々が古代文明や謎めいたピラミッドを思い浮かべるでしょう。
しかし、この国は単なる歴史の舞台にとどまらず、現代の魅力的な観光地や文化の宝庫でもあります。
中東とアフリカの接点に位置し、ナイル川の豊かな河谷には古代都市の痕跡が点在し、カイロの喧騒に包まれた大都市は、その活気と魅力で訪れる人々を魅了します。
このブログでは、エジプトの魅力あふれる観光地やその豊かな歴史、文化について探求していきましょう。
【要約】
- 人口1億人の国
- カイロは観光地が多く点在する
- 観光や文化に興味がある人におすすめ
エジプトってどんな国？
エジプト・アラブ共和国、通称エジプトは、中東および北アフリカに位置する共和制国家であり、首都はカイロです。
アフリカ大陸の北東端に位置し、西にリビア、南にスーダン、北東のシナイ半島ではイスラエル、パレスチナ国・ガザ地区と国境を接しています。
北部は地中海に、東部は紅海に面しています。
エジプトは中東とアフリカ大陸の接点にあり、古代文明の一つが栄えた地域です。
その歴史は紀元前4千年紀にまで遡ります。
民族・宗教的にはアラブ世界、イスラム世界の一部です。
人口はアラブ諸国で最も多く、2020年2月時点で1億人を超えています。
古代都市の痕跡や歴史的な遺産はナイル川に沿って点在しています。
エジプトは水源が乏しい国の一つで、ナイル川の河谷とデルタ地帯以外は95%以上が砂漠です。
スエズ運河はナイル河口の東にあり、地中海と紅海を結んでいます。
同国は現在、MENA地域で2番目に人口密度の高い国とされており、特にカイロは世界でも最も人口密度の高い都市の一つです。
エジプトの主な観光地
1:ピラミッド
エジプトには100を超えるピラミッドが点在し、その中でもっとも有名なのがギザの3大ピラミッドです。
クフ王、カフラー王、メンカウラー王が建造したこれらのピラミッドの前には、お馴染みのスフィンクスが座しています。
最も大きなクフ王のピラミッドは、約2.5トンの巨大な石灰岩が280万個近く使用され、建造当時の高さは146.94メートルだったとされています。
しかし、実際に目にするとカフラー王のピラミッドの方が大きく見えることがよくあります。
これは、カフラー王のピラミッドがわずかに高台に建てられているためで、ピラミッド自体はクフ王のものよりも低く見えるかもしれませんが、全体としては最も高く見えるのです。
見る角度やピラミッドとの距離によっても印象が変わるため、実際にいろいろな場所から比較してみると面白いでしょう。
2:エジプト考古学博物館
カイロに位置するエジプト考古学博物館は、エジプトを訪れる観光客にとって欠かせないスポットの一つです。
ここでは、有名なツタンカーメンの黄金のマスクなど、数々の貴重な展示品が見られます。
特に、黄金の玉座や、ツタンカーメンと王妃が描かれた背もたれは、お土産のモチーフとしても人気です。
エジプトの王たちは似たような顔で描かれていますが、写実的なアマルナ美術の時代のアクエンアテン王の巨像は、面長の特徴が際立っています。
実はおなかもちょっとだけぽっちゃりしているので、ぜひ注目してみてください。
この考古学博物館では、膨大な出土品が展示されていますが、最近ではギザのピラミッド近くに建設される予定の大エジプト博物館に展示品を少しずつ移しているとのことです。
新しい博物館は何度かオープンが延期されており、現時点では2021年の予定です。
雑多な雰囲気の古い博物館もエジプトらしさを感じさせますが、新しい博物館のオープンも待ち遠しいです。
3:カイロ白砂漠
エジプトの約3分の2は砂漠地帯ですが、その中には一風変わった景色が広がっています。
例えば、カイロ南西のバハレイヤオアシスの奥には、白砂漠と呼ばれる不思議な景色があります。
この地域は海だった頃に形成された石灰岩が風雨によって削られ、独特の岩や白い砂が広がる絶景を作り出しました。
この白砂漠はエジプト初の国立公園に指定されており、キャンプや星空観察などを楽しむことができます。
また、近くには黒砂漠もありますが、現在は観光が禁止されています。
解禁された際には、白砂漠や黒砂漠の美しい景色を一度は訪れてみたいものですね。
4:ルクソール
ルクソールに位置する王家の谷には、歴代のファラオの墓が隠されています。
新王国時代のファラオたちは地下に穴を掘り、埋葬品とともに墓を建てました。
60以上の墓が見つかっていますが、一部しか公開されていません。
砂漠に見える地面の下に、数々の王の墓が潜んでいるという姿は、古代のロマンスを感じさせます。
多くの墓が盗掘に遭い、埋葬品が奪われましたが、ツタンカーメンの墓が例外です。
最近では修復作業や、隠された部屋の発見などで注目を集めています。
このツタンカーメンの墓も見学可能です。
また、王妃の谷や、建設労働者の居住区であるデール・エル・メディナも近くにあります。
労働者の墓には美しい壁画も残っており、こちらも見逃せません。
5: シャルムエルシェイク
シャルム・エル・シェイクは、エジプトのシナイ半島南部に位置する都市で、2022年時点での人口は約5万3658人です。
この都市は紅海に面しており、世界でも屈指のスキューバダイビングの名所として知られ、リゾート地として人気があります。
中東だけでなく、ヨーロッパ各国からも多数の定期便やチャーター便が就航しています。
6: ムハンマド・アリー・モスク
カイロ歴史地区にあるムハンマド・アリー・モスクは、エジプトのイスラム教徒の礼拝堂として知られています。
この地区は、世界遺産に登録されており、エジプト独特のエキゾチックな雰囲気が漂っています。
モスクが建つシタデルは、かつて十字軍の侵攻を受けた際に建設された城壁に囲まれた地区で、エジプトの中心地として栄えました。
カイロ歴史地区には約600のモスクと1,000以上のミナレットがあり、「千の塔の都」とも称されています。
その中でもムハンマド・アリー・モスクは、壮大な建物であり、独特の建築デザインが特徴的です。
このモスクは、名前にある通りエジプト最後の王朝であるムハンマド・アリーによって建設されました。
約27年かけて1830年に完成し、トルコのアヤソフィアを模範として建てられました。
そのため、他のエジプトのモスクとは異なる魅力を持っています。
外観だけでなく、内装も美しく装飾され、巨大なシャンデリアやランプが飾られた幻想的な雰囲気が漂います。
また、モスクには中庭があり、フランス政府から贈られた時計台が飾られています。
屋上からはシタデルの素晴らしい景色を一望できるので、カイロを訪れる際はぜひ立ち寄ってみてください。
7: ハーン・ハリーリ
ハーン・ハリーリは、カイロ歴史地区に位置するイスラム地区のスーク、つまり市場です。
フセイン広場の近くにあり、約14世紀に開設されたと言われています。
その当時の風景がそのまま残されており、エキゾチックな中東の雰囲気を楽しむことができる、人気の観光スポットです。
この市場エリアは、細い通りが迷路のように入り組んでおり、散策するだけでワクワクします。
両側には宝石や金属細工、アンティーク、民族衣装、象牙細工などの工芸品を販売するお店が並んでおり、非常にエキゾチックな雰囲気が漂っています。
特に人気なのは、エジプトらしい凝った装飾のアクセサリーです。
古代エジプトでは、ゴージャスな宝飾品で身を飾ることがステータスとされており、細かいデザインが施された装飾品がたくさんあります。
エジプト神話や王妃をモチーフにしたデザインも魅力的です。
市場には、ショッピングだけでなく、エジプト料理を楽しめるレストランやカフェも充実しています。
広場にはソファーが並べられ、開放的な雰囲気の中で食事を楽しむこともできます。
ただし、金曜日はイスラム教の礼拝のため、多くの店舗が午後からオープンするため、訪れる際には注意が必要です。
どんな人におすすめ？
エジプトは、歴史や観光地に興味がある人におすすめです。
古代文明や建築物、歴史的な遺産に興味がある方や、エキゾチックな文化や風景を楽しみたい方にぴったりです。
特に、ピラミッドや考古学博物館、モスクなどの歴史的な建造物や観光地に興味がある方には魅力的な情報が含まれています。
また、エジプトの地理や文化、宗教についても知りたい方には興味深い国です。
【まとめ】
- 人口1億人の国
- カイロは観光地が多く点在する
- 観光や文化に興味がある人におすすめ
エジプトは、豊かな歴史と文化、壮大な観光地を持つ魅力的な国です。
古代文明の遺産や建造物、美しい砂漠の景色、そしてエキゾチックな雰囲気が訪れる人々を魅了します。
ピラミッド、考古学博物館、モスクなど、数多くの観光地があります。
歴史や文化に興味がある人々にとって特に価値がある国であり、エジプトの魅力を存分に楽しめるでしょう。
【脚注】
最後まで記事を見て頂きありがとうございます。