ケニア共和国、その美しい大地には豊かな自然と多彩な文化が息づいています。
東アフリカに位置し、イギリス連邦に加盟するこの国は、ナイロビの活気ある都市からマサイ族の伝統的な村落まで、多彩な魅力を持っています。
本記事では、ケニアの自然と文化、主な観光地について紹介し、自然愛好家からアウトドア派まで、さまざまな旅行者にとっての魅力を探っていきます。
【要約】
- アフリカ第2の高峰「ケニア山」
- 主な観光地:ナイロビ国立公園、マサイマラ国立保護区、シェルドリック動物孤児院
- おすすめの旅行者:自然愛好家、アウトドア派、文化に興味のある人
ケニアってどんな国?
ケニア共和国は、東アフリカに位置し、イギリス連邦に加盟している共和制国家です。
国境は北にエチオピア、北西に南スーダン、西にウガンダ、南にタンザニア、東にソマリアに接し、南東はインド洋に面しています。
首都ナイロビはアフリカ有数の世界都市であり、国際連合環境計画と国際連合人間居住計画の本部が置かれています。
公式名称はスワヒリ語で「Jamhuri ya Kenya」、英語では「Republic of Kenya」と呼ばれています。
日本語では「ケニア共和国」とも呼ばれ、通称は「ケニア」または「ケニヤ」と表記されます。
国名はアフリカ大陸で二番目に高いケニア山(標高5,199メートル)に由来します。
ケニアの主な観光地
1: ナイロビ国立公園
ナイロビ国立公園は、ケニアの首都ナイロビからわずか7キロの距離に位置し、117平方キロメートルの広さを誇ります。
この公園は、エンバカシ川沿いに広がる平原、森林、そして起伏のある渓谷など、ケニアらしいサバンナの景観で知られています。
公園内では、ライオン、バッファロー、ヒョウ、サイなどビッグファイブのうち4種類を含む約100種類の哺乳類や、500種類以上の鳥類が生息しています。
ナイロビ国立公園は空港や首都から近く、規模も小さくて立ち寄りやすいため、初めてケニアを訪れる人に特におすすめです。
都会のビルが背景に広がる中で、野生動物を見ることができる不思議な景色も楽しめます。
おすすめのアクティビティは、オープンルーフの車でのサファリ観光です。
ナイロビ国立公園はクロサイを見ることができる数少ない場所の一つであり、また、運が良ければシマウマとヌーの大移動を見ることもできます。
レンタル可能な車は、オープンルーフで顔を出せるようになっています。
サファリ中に動物が近づいてきて驚くこともあります。
さらに、ナイトドライブも楽しめ、夜行性の動物との出会いを楽しむことができます。
2: シェルドリック動物孤児院
シェルドリック動物孤児院は、ナイロビ国立公園内に位置し、密猟などで親を失った孤児動物を保護する施設です。
ここでは、クロサイ、シロサイ、アフリカゾウなどのキーストーン種を保護し、ケニア全土の生態系保全に貢献しています。
一般公開は毎日11時から12時までの1時間のみで、赤ちゃんゾウがミルクを飲んだり歩き回ったりする姿を間近で見ることができます。
ゾウとの間にはロープの仕切りがありますが、近くにいれば触れることもできます。
気になる子ゾウがいれば、年間50ドルで里親になる制度もあります。
シェルドリック動物孤児院の訪問は完全予約制で、当日券の販売は行われていません。
訪問を希望する場合は事前に予約し、午前11時の公開時間に遅れないようにご注意ください。
3: マサイマラ国立保護区
マサイマラ国立保護区は、ケニア南西部に位置し、広大な草原地帯で約1,510平方キロメートルに及びます。
ケニア国内のサバンナの中でも特に有名であり、メディアでも頻繁に取り上げられています。
この保護区で有名なのは、ヌー、ガゼル、シマウマなどの大規模な移動です。
また、他の国立公園よりもライオンの生息数が多いとされ、野生動物との貴重な出会いを楽しむことができます。
さらに、保護区内ではキャンプやロッジでの宿泊も可能です。
早朝に野生動物観察に出かけ、昼間はリラックスし、夜には夜行性の動物を観察するといったアクティビティも楽しめます。
マサイマラ国立保護区では、マサイ族の文化ツアーもおすすめです。
実際にマサイ族が住む村を訪れ、彼らの伝統に触れる貴重な体験ができます。
さらに、ガイド付きの散策や熱気球サファリなど、様々なアクティビティも用意されています。
数日間滞在して、自然豊かなこの場所を存分に楽しんでください!
4: モンバサ・マリーン・パーク
モンバサ・マリーン・パークは、ケニア南東部のリゾート地に位置し、自然が豊かな海洋国立公園です。
周辺では、ウィンドサーフィンや水上スキー、ダイビングなどのマリンスポーツを一日中楽しむことができます。
モンバサ周辺の海域には、カニやヒトデ、オコゼ、ウニ、サンゴ、ウミガメなど多くの海洋生物が生息しており、シュノーケリングスポットとしてもおすすめです。
色とりどりの魚たちを楽しんだ後は、サンデッキでのんびりと日光浴も楽しむことができます。
シュノーケリング以外にも、子供連れや水泳が苦手な方にもおすすめなのがガラスボートです。
底面がガラス張りになっているボートに乗りながら、澄んだ海とサンゴ礁、そして色とりどりの魚たちを見ることができます。
濡れることなく海の美しさを満喫しましょう。
5: マサイ・ヴィレッジ
ナイロビの中心部からわずかな距離に位置するマサイ・ヴィレッジは、マサイ族の生活を身近に感じることができる場所です。
マサイ族は、ケニアとタンザニアに住む半遊牧民であり、その鮮やかな衣装と伝統的な生活様式で知られています。
ここでは、マサイ族の住居を見学したり、伝統的なダンスを楽しむことができます。
さらに、マサイ・ヴィレッジでは、マサイ族が手作りで作るビーズや布製品などの伝統工芸品を購入することもできます。
これらのアイテムは、鮮やかな色彩と独特のデザインが特徴であり、ケニアの土地と文化を象徴する素晴らしいお土産となります。
訪れた際には、マサイ族の人々と交流を深め、彼らの生活や文化に触れる貴重な時間を過ごすことをお勧めします。
6:ナイロビ市街
ケニア共和国の首都、ナイロビは、人口約313万人の大都会であり、東アフリカの玄関口として知られています。
100年以上前にはウガンダ鉄道事業のキャンプ地として建設され、その後、気候と水に恵まれた土地柄からイギリスからの農業移住者も多く集まり、発展を遂げました。
現在では、高層ビルが林立し、国際空港も整備され、世界各地からの観光客を歓迎しています。
しかし、ナイロビ市街は貧富の差や部族間の対立により、治安が悪いと言われることもあります。
特にダウンタウン周辺では昼間でも窃盗などの犯罪が頻発しているため、観光客は十分な警戒が必要です。
それでも、危険な地域を避け、慎重に行動すれば、観光は充分に楽しめます。
また、ナイロビ市街には、世界最大のスラム街や、サバンナに森、そして砂漠という3つのエリアを歩きながら動物を探すことができる「ナイロビ・サファリ・ウォーク」、そして中心地区から車で15分ほどの距離にある「カウラ森林保護区」など、見どころが豊富にあります。
多様性と魅力に溢れたナイロビ市街は、訪れる人々を引き付け続けています。
7: ナクル湖
「ナクル湖」は、ケニアの世界遺産の一つであり、グレート・リフト・バレー(大地溝帯)内に位置する7つの湖の一つです。
この湖はアルカリ性の特徴を持ち、その藻類にフラミンゴが大群で集まることで有名な観光スポットです。
「ナクル湖国立公園」は1961年に設立され、その後クロサイの保護のために範囲が拡大されました。
この公園には、1977年以降にケニア西部から移送されたロスチャイルド・キリン(別名「ウガンダ・キリン」)や、ウォーターバックなどの動物が生息しており、公園内で見ることができます。
また、2011年には周辺地域とともに世界遺産に指定されました。
「ナクル湖国立公園」は一年中観光が可能で、フラミンゴの数は3~5月の雨季に多いとされています。
服装は日本の春や秋と同様で問題ありません。雨季でも降水は夜から明け方にかけてが多く、天候に関しては観光に支障はありません。
「ナクル湖」の最大の魅力は、何と言っても何百万ものフラミンゴによって湖がピンクに染まる光景です。
ジープでのゲームドライブや、熱気球に乗って上空から景色を眺めるバルーンサファリなど、様々な観光アクティビティも楽しむことができます。
旅行好きな人には必見のスポットです。
どんな人におすすめ?
ケニアは自然や野生動物が豊富な国であり、サファリや自然観察が好きな人に特におすすめです。
ナイロビ国立公園やマサイマラ国立保護区など、数多くの国立公園や動物園があります。
また、マサイ族の文化に触れたり、美しいビーチでのマリンスポーツを楽しんだりすることもできます。
自然愛好家やアウトドア派の旅行者には特に魅力的な国です。
【まとめ】
- アフリカ第2の高峰「ケニア山」
- 主な観光地:ナイロビ国立公園、マサイマラ国立保護区、シェルドリック動物孤児院
- おすすめの旅行者:自然愛好家、アウトドア派、文化に興味のある人
ケニアは自然の美しさと野生動物の豊富さで知られ、ナイロビ国立公園やマサイマラ国立保護区など数多くの観光地があります。
また、マサイ族の文化やモンバサ・マリーン・パークの美しい海洋生物も魅力的です。
自然愛好家やアウトドア派にとっては理想の旅先であり、豊かな生態系とアクティビティが楽しめます。
ただし、治安や気候には注意が必要ですが、それでも多様性に富んだ経験が待っています。
絶滅の危機に瀕した動物の保護活動にも参加でき、貴重な体験ができるでしょう。
ケニアは多くの人々にとって、魅力的な旅行先であり、自然と文化の融合が素晴らしい一国です。
【脚注】
最後まで記事を見て頂きありがとうございます。